もう一ヶ月前のことになってしまいましたが、先日「葛飾経済ラジオ」に出演させていただきました。
司会の田畑さんがとても素敵な方で、今度お店にも来てくださるとのこと！
あれ？あっという間に9月も後半ですね。田畑さーん、お待ちしてま〜す（笑）。
Voicy で聴けます。→ https://voicy.jp/channel/2282/6026944
＜ラジオの内容＞
T: 食にこだわったドッグランのあるカフェということで、7月でオープンから3ヶ月になるんですね。
E: リニューアルオープンから3ヶ月です。
T: 亀戸で「カフェむすび」という酵素玄米のお店をやっていて、新たに新小岩にオープンされたわけですね。人気メニューにはアサイーボウルや、わんちゃんメニューもありますが、葛飾では珍しいコンセプトのお店ですよね（笑）。オープンの目的を教えてください。
E: 2022年6月に「Besties」の前身である「ロイズクラブ東京」というドッグラン付きのカフェがあったんです。それは別のオーナーさんが経営していて、私も近くの亀戸でわんちゃんも入れるカフェをやっていて。「カフェむすび」の酵素玄米のおむすびを納品する関係が半年ほど続いていたんです。2023年の1月に突然「お店をやめることになった」と連絡がきて、オーナーさんから「やらない？」と軽いノリで相談されました。私、後悔しないように、すぐに行動する性格で、翌日にすぐ会いに行ったんです。
半年ほど通ってくれていたお客さんたち（亀戸のお客さんも多い）が「なくなっちゃうの？」と悲しんでいて・・「私が引き受けないと、この場所がなくなってしまうと思い、みんなのためにやらねば・・という想いもありました。
また亀戸は駅から13分くらいかかりますが、新小岩は駅から5分。快速も停まるし、ここならもっと健康食を広められるんじゃないかと思ったことを今でもはっきり覚えています。「食の問題」に向き合うために、この場所でやりたいと思って「やります！」って言っちゃったんです（笑）。
T: 一軒家で、素晴らしい戸建て。屋外にはテラスもあって…賃貸ですよね？
E: そう、高いんです（汗）。色んな人からアドバイスをもらうんですが、経営に詳しい人ほど「ここは無理だよ」って率直に言う場所なんです。でも、私はまだ諦めていません。
T: 食へのこだわりや、区民のみなさんの共感を得たいですよね。「みんな元気で健康に」というのが根本にあるんですよね。
E: 亀戸からの経緯を話すと長くなるんですが、私はこれを「使命」だと思っています。お肉も出すけど、メインは玄米菜食です。私も元々お肉が大好きで「この私がなんで？」って感じだったんですが…。
亀戸でカフェを始めた時、工事中に神棚のお札を裏に置いたままにしてたんですね。そしたら、知らない方から「そのお札を（亀戸香取ではダメで）千葉の香取神宮に返しにいきなさい」と言われて、あわてて返しに行ったんです。その時、帰りに近くにあったお料理も教えてくれる農家さんがあり、そこで酵素玄米に出会ったんです。そこから巡り会う人みんながベジタリアンで、流れにまかせてやれることをやってきて・・気づいたら玄米菜食のお店になっていました。もともと私はお肉が大好きだったのに、なんでだろうって（笑）。
私、お肉を食べすぎていたので、コレステロールが高くて、医者から一生薬を飲むように言われていたんです。頭も重いし、帯状疱疹にもよくなっていましたし、体調が本当に悪かったんですが、食事を変えたら、全部治りました。
T: お肉は食べた方が良いという話もありますが…。
E: そうなんです。でも、食べ過ぎはよくないんです。私自身、ヴィーガンまでこだわる気はなくて、お店でヴィーガン食を出しているから敬遠する人もいますが、私が言いたいのは「食べ過ぎがよくない」ということなんです。
それに、いろいろ勉強していくと、今の食生活の問題が見えてきます。工場畜産では、牛や豚、鳥が狭い場所で飼われ、病気にならないよう抗菌剤を大量に使っています。そうやって育てられた動物を私たちは食べているんです。それが原因で耐性菌ができたりして、ウイルスの問題にもつながっています。だから、食べ過ぎることが問題なんです。
だけど、お肉は美味しいですよね。私も普通にベジタリアンの店に行くと物足りなくて思ってしまうことがあります。この私がベジのお店をやるってことは「肉好きの人でも満足できる食事」をやらなくては！と。実際に食べたお客様からは「美味しかった！」と驚かれてリピーターになっていただけています。もちろん、社交辞令もあるかもしれません（笑）。ただ調味料までこだわっているので、少しお値段が高くなってしまいますが・・。毎日は難しいけど、健康診断の前に来る方や、体調を崩した方、あるいはお医者さんから余命を告げられた方まで来てくださっています。本当に必要としてくれる方がいるのですが、できれば体を壊す前に来てほしいんです。お肉を我慢しなくても「美味しく健康的な食事ができるよ」ということを伝えたいんです。これは、私が実際に体験したからこそ伝えたいんです。
T：よくわかります。葛飾区でも無農薬給食を導入している学校や、無農薬で和菓子を作っている方など、同じような理念を持った方々がいます。そういった方たちと繋がることで、広がりが生まれるのではないかと思います。
E：ありがとうございます。あるお客様に「こういうお店は、下町の新小岩では難しいかもしれないけど、教えてくれてありがとう。僕は気にかけていくよ」と言われたことがあって。だから、一人でも二人でも広めていきたいんです。・・ただ、軍資金がもう尽きちゃう。でも、続けたいんです。
T：本当に切実ですね。今はランチだけですか？
E：いえ、夏の間は、朝7時から夜21時までやっています。固定費がかかるので、できるだけ多く回したいんです。でも、人件費が一番高いので、私ができる限り頑張っています。そうすると、マーケティングに時間が取れなくなって、悪循環に陥るんです。毎日「自分は無能なんじゃないか」と自己嫌悪しています。
T：お一人で作って、接客までされているんですか？
E：もちろん、スタッフもいますが、潤沢に雇えるわけではないので、どうしても自分でやる部分が増えてしまいます。亀戸店の頃は毎日ブログを書いたり、マーケティングにも時間をかけていたんですが、今では1ヶ月ほどブログも更新できていません。そうなると、検索順位も下がり、集客にも影響が出てしまいます。今は情報が多すぎて、常に新しいことを発信しないと集客が難しい。パーティー企画や新メニューの開発などもやっていますが、とにかく時間が足りません。「時間が足りない」っていう経営者が一番無能だと思いながら。自分が頑張っちゃうのは、経営者として末期症状だという」本を読んで、あ、これ、私だと（笑）。だって、人件費かけるお金もなくなってきたら、もう、どうしたらいいんだと・・。
T：本当に大変ですね。でも、同じ理念を持つ方々と繋がって、サポートできることがあればと思います。
E：ありがとうございます！それに、新小岩のお客様には、玄米の自動販売機も設置しているんです。外出先からでも手軽に買ってもらえるようにと、健康をサポートしたい気持ちで導入しました。ぜひ利用してみてください。
T：それはすごいですね！近々、必ず伺いますので。
E：ありがとうございます！お待ちしています。